迷惑入居者を退去させることは可能?大家さんが行える対応策について

賃貸物件に住む上でのルールを守れない“迷惑入居者”は一定数います。どう対応したらいいか?と、大家さんから相談を受けることもあります。

だいたい他社の客付(または管理)なので、私が直接介入することはありませんが、できる限りのアドバイスはさせてもらっています。

酷い例では、アパート駐車場にある他人の車にいたずらでキズを付ける迷惑入居者がいたり、同居の母親に怒鳴っては下着姿のまま外に締め出すDV入居者がいたり…。もはや生活マナーが悪いというレベルを超えています。

周囲に迷惑が及び、ほかの入居者が退去してしまったら大変です。こうした迷惑入居者を退去させることは可能なのでしょうか?

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結論:迷惑入居者を退去させるのはハードルが高い

上記のようなトラブルだけで、迷惑入居者を法的に追い出すことは難しいのが実情です。任意退去をお願いしたとしても、そういう入居者は聞き入れてくれないでしょう。

訴訟をする場合には、借主の善管注意義務(一般的に求められる借主としての義務・責任)の違反を指摘し、「信頼関係が破綻した」という理由で契約解除を訴えることになります。

しかし、裁判所にそれが認めてもらえるかが問題です。

  • 迷惑行為が立証できるか
  • どれほどの損害が出ているか
  • 改善の余地があるか・ないか

…といった点がポイントになります。

家賃滞納が理由でしたら、比較的スムーズに明け渡しに持って行けます。ところが滞納以外では、改善の余地があると判断されると、裁判所は明け渡し判決をなかなか出してくれません。

迷惑入居者への対応で行うべきこと

とはいえ、手をこまねいているわけにはいきません。迷惑行為が続く場合はその証拠を押さえ、文書で入居者に改善を求めます。

1回でダメなら2回、3回と警告を続け、状況に応じて警察にも通報しましょう。

具体的な対応は、以下の通りです。

  • 防犯カメラを設置したり、現場の写真を撮ったり、音声を録音したりして証拠を集める
  • 迷惑入居者に警告の文書を繰り返し出す
  • 改善を求めた日時・反応なども、逐一、記録に残す(訴訟の際の大事な証拠になる)
  • 警察にも相談し、資料を提供する
  • 連帯保証人や緊急連絡先の人にも実情を知らせ、任意退去を促すよう協力を得る
  • 改善の余地がないほど酷い状況である証拠をもって訴訟する

冒頭で紹介した駐車場の車にキズをつける入居者の件では、大家さんが防犯カメラを設置したところ、いたずらが止みました。

DVの方は警察が何度も駆けつける騒動となり、結局、迷惑入居者が別件で逮捕されて解約となりました。

関連記事:特殊清掃(孤独死)の現場動画を紹介!アパート大家の対応策はある?

終わりに

迷惑入居者がいても「注意したら何されるかわからないから怖い」と放置している大家さんもいるかもしれません。また、訴訟費用がかかるため一歩踏み込めないという大家さんもいるかもしれません。

しかし、迷惑行為がエスカレートしてほかの入居者が退去してしまったら元も子もありません。早めに仲介業者・管理会社・弁護士などと協議し、毅然とした態度で対処しましょう。

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