歌舞伎町のキャバクラ嬢でありながら、水商売のお客さんの部屋探しをサポートする不動産アドバイザーとしても活躍中ー。
そんな肩書きを持っている青木人生(あおきひとせ)さん(32)という女性が、フジテレビの番組【セブンルール】で取り上げられていたので観てみました。
かつて私も水商売系のお客さんの部屋探しを何度か担当したことがありますが、正直、あまり良い思い出はありません…。
青木人生さんの活動内容や、最近の“お水の賃貸”の現場はどうなんでしょうか。気になった方は、参考までにお読みください。
キャバ嬢兼不動産屋の青木人生さんとは?
一般的に、水商売のお客さんの入居審査は厳しいです。
理由は、勤務時間や収入が不安定で、入居中にお酒のトラブルが起こるかも…というイメージが強いからです。
そんなお客さんを賃貸借契約まで持っていくのが、青木人生さんの仕事。株式会社クレスタという歌舞伎町の不動産会社で働いています(参考サイト:http://cabachin.com/contents/?author=7)。
物件オーナーや管理会社と掛け合い、契約をまとめていく手腕が口コミで広まり、今では“指名殺到”という青木人生さん。リピーターも多いようです。
自身も、水商売をしていたお母さんの名義で部屋を借りようとして断られた過去があることから「偏見を無くしたい」と、不動産業界に入ったという意識の高さです。
今夜11時15分オンエアの「#7RULES」は、新宿・歌舞伎町で水商売専門の不動産アドバイザーを務める青木人生 に密着🏘!昼は不動産屋、夜はキャバクラ譲。二足のわらじを履く彼女の「#セブンルール」とは?#青木崇高 #YOU #本谷有希子 #若林正恭 pic.twitter.com/7Wf8KDgLMp
— 7RULES (セブンルール) (@7rules_ktv) October 8, 2019
青木人生さんも現役キャバクラ嬢ということで、依頼者と同じ目線で部屋探しができるのが強み。
日ごろ大事にしている“7つのルール”とは…
- お客さんには顔写真入りの名刺を渡す(不動産アドバイザーの名刺でもキャバ嬢風)
- 希望より安い家賃の物件を勧める(予算20万円以内と言われても17万円台の物件を出すなど。もし給料が下がったとしても払えるように)
- 物件の内見日はお客さんに起床確認をする(水商売の人は約束の時間でも二日酔いで寝てることがあるから)
- キャバクラの来店客に彼氏がいることを隠さない(疑似恋愛の場というイメージを変えたい)
- 月に1回は母親の手料理を食べに帰り、原点回帰する
- 疲れたらホテルの1室で一人きりの時間を過ごす
- 常に水商売の味方でいる(お客さんの引っ越しを手伝うこともある)
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水商売のお客に部屋を貸す際の注意点(貸主向け)
青木人生さんの考え方は芯がしっかりしていて、朝から深夜まで働く行動力にも感服しました。
きっとキャバクラ嬢としての接客もレベル高いのでしょう…。
ただし、賃貸物件を持つ大家さんの立場から考えてみると、やはり水商売のお客さんを受け入れるかは慎重に判断すべきというのが私の考えです。
これまで私が担当したお客さんには、ほかの入居者からの苦情によって短期間で解約した人が複数いたからです。
苦情の内容は「夜遅くハイヒールで共用廊下を歩く音がうるさい」「玄関ドアの開け閉めを静かにしてほしい」「単身向けなのに複数で住んでいる」など。
もちろん、入居前には集合住宅で暮らす上での諸注意を説明しています。それでも守られないことが何度もありました。
冒頭で「良い思い出がない」と言ったのは、そういう理由です。結局、入居者のモラルの問題ということになりますね。
それでも、物件の立地によっては水商売のお客さんからの引き合いが多く、受け入れを検討している大家さんもいらっしゃるかもしれせん。
受け入れの際は、以下の点に気をつけてください。
- 勤続年数が短すぎる人は、支払い能力があるかをしっかり見極める
- 入居ルールを守ってくれそうな入居者かどうか不安な場合は、本人と面談してみる
- 身内の連帯保証人を立ててもらい、さらに賃貸保証会社も付ける
- トラブルが起きた際、責任を持って対応してくれる仲介業者かどうかも見極める。あるいは、信頼できる管理会社に賃貸管理を委託する
空室を早く埋めたいからと、詳細を確認せずに安易に受け付けるのはやめましょう。