所有している空き家を賃貸に出したい場合、どれくらいで貸せそうか相場を調べたり、収入と支出をざっと試算してみることをお勧めします。
不動産業者への相談と並行して行うと、その後の“戦略”が立てやすくなりますよ。
空き家を賃貸する際の相場の調べ方
空き家が所在する地域の賃貸相場を調べるには、インターネットを利用しましょう。地名や間取りなどのキーワードで検索します。
長野市若里 賃貸 一戸建
長野市三輪 賃貸 平屋
長野市高田 貸家 3DK……など
あるいは、不動産情報サイトのSUUMO(スーモ:https://suumo.jp/)か、LIFULL HOME’S(ライフルホームズ:https://www.homes.co.jp/)を利用し、所在地・最寄駅・間取り・設備などを絞り込んで物件検索します。
“ライバル”になるかもしれない物件をピックアップし、それぞれの詳細ページをチェック。色々な物件を見ているうちに、おおよその家賃相場が掴めてくると思います。
似た物件が一つも見当たらない場合は、その地域は賃貸のニーズが低い可能性があります。
関連記事:空き家(木造)解体費用の相場は?長野市の補助金について調査!
家賃を決める要素とは?
相場を基に家賃を設定しますが、物件によってケースバイケースの対応になります。ここでは「家賃を決める要素」を確認します。
以下の項目をチェックしながら、プラスまたはマイナス査定するのです。
- 最寄駅までの距離や交通の便
- スーパー・コンビニが付近にあるか
- 幼稚園・小中学校・金融機関・病院・市役所までの距離
- 住居地域か商業地域か工業地域か
- 物件の築年数(耐震性能は十分か)
- 日当たり(南向きか、角地か)
- 間取り(広さ、和室か洋室か)
- 付いている設備・駐車スペースなど
- ペット同居は可能か、楽器使用は可能か
同じエリアに、似た間取り・設備の物件がいくつも出回っている場合は、家賃設定を同じにすると苦戦するかもしれません。
そこで、ほかの物件にはない設備を付けて差別化を図ったり、少し賃料を下げて“お得感”を出したりする工夫が必要になります。
賃貸した場合の収支を試算する
空き家を賃貸できれば家賃収入が得られますが、出ていくお金(支出)も考えなければいけません。
どんな項目があるのか一例を挙げますので、収支を試算してみてください。
【収入】
- 毎月の家賃
- 礼金(契約の締結時に借主から受ける“お礼金”。家賃の1カ月〜2カ月分、または最近は礼金ゼロも多い)
※敷金は、家賃滞納や補修費の担保金として借主から預かるお金なので、収入ではありません
【支出】
- 空き家に残っている家財やゴミの撤去・処分費
- リフォーム費(入居募集に合わせて行う場合)
- 固定資産税・都市計画税
- 建物の火災保険料
- メンテナンス費(借主の入居中に設備が故障した場合などの修理費)
- 仲介手数料(契約成立時に業者に支払う報酬。最大、家賃の0.5カ月分+税)
- 管理委託料(家賃集金・クレーム対応窓口・退去精算などの管理業務を業者に委託した場合の報酬。月々、家賃の5%〜)
終わりに
いろいろな支出を差し引いても、毎月の手残りが出るように条件を整えることがポイントです。
入居者募集を依頼する予定の不動産業者のアドバイスも聞きながら、家賃を決めるといいでしょう。
弊社でも、空き家賃貸の相談を受け付けておりますので、よろしかったら情報をお寄せください。