こんなアパート管理会社は嫌だ!大家さんから聞いた苦情&トラブル事例①

ある大家さんから、賃貸アパートの管理をしてほしいと依頼を受けました。

以前は別の不動産業者に入居募集から管理までを委託していましたが「信用できなくなったので契約を打ち切った」とのこと。

詳しい事情を聞いてみると、出てきた話は、この業者(以下、A社とします)のコンプライアンス違反の数々…。

ほかのアパート大家さんの参考にもなる内容だと思いますので、ここで紹介します。

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謎の料金を突然取られた!

大家さんとA社の取引が始まったのは約6年前。当時、管理を頼んでいた老舗業者が看板を下ろすことになり、“後継者”として紹介されたのがきっかけでした。

A社に変更しても従来通りの取引が続くと思っていた大家さんでしたが…

昨年、アパート入居者の契約更新があった際、今まで無かった「駐車場更新管理料」という名目で3,000円+税が突然差し引かれていました。

更新してくれた入居者は確かに駐車場を借りていましたが、更新時に家主が業者に料金を払うことは聞いたことがありませんでした。

大家さんはA社に確認します。

「初めてこの料金を見るけど、何のためのお金?宅建の規約でも変わったのかい?」

A社「いや、うち独自のものです」

「必要な費用ならいいんだけど、じゃあ、駐車場の除草や雪かきをしてもらえるかい?」

A社「そういう仕事はしません」

「じゃあ、何のお金?」

A社「……」

3,000円が高いか安いかという問題ではなく、事前説明がないまま“謎の料金”を取られたことに不信感を覚えたのでした。

クレームは「家主が直接対応」!

大家さんは、アパートの入居者が決まるたび、その号室ごとに家賃1カ月分+税の管理報酬をA社に払っていました。

その代わり、A社が行う管理業務のメニューの中には「入居中に発生した部屋のトラブルや不具合の対応」という項目がありました。

しかし、ある日、大家さんの自宅に入居者の一人から「トイレの水が漏れています」と直接の電話が入りました。戸惑いながらも「不動産屋さんに話してもらえますか?」と伝えると、入居者は「いえ、大家さんに直接連絡するよう説明を受けました」とのこと。

おかしいと思って賃貸借契約書を読んでみると、確かに小さな字で「お部屋の不具合は、貸主様に直接ご連絡ください」と書かれているではありませんか…。

今までA社を信用し、契約書の一語一句まで確認したことはありませんでした。家賃1カ月分の報酬を支払ったのに、管理業務を放棄されていたとは…。

しかし大家さん、さらにもう一つ、契約書におかしな点があることに気づきました。

承諾していない書面が勝手に発行されていた!

今までA社に言われるがまま署名捺印をしてきた契約書に「定期建物賃貸借」という、見慣れない言葉を見つけました。

定期建物賃貸借とは、あらかじめ決めておいた契約期間で必ず終了する契約のことで「更新」がありません。定期にすることで、入居者をコントロールできるメリットがあるのです。

その代わり貸主の説明責任は重大で、定期で契約終了する旨を記した書面を、前もって貸主が借主へ発行して承諾を得るルールになっています。

関連記事:定期借家契約は普通契約とはどう違う?どんなメリット&デメリットがあるの?

ところが、知らぬ間にA社が「貸主代行」として署名捺印してある書面が発行され、定期建物賃貸借が結ばれていたことがわかりました。事前にA社から契約形態を「定期」に変更する旨の説明はありません。

本来、代理人が「貸主代行」をする場合は委任状が必要になりますが、当然そんな話もなく…。

自分の意向に沿っていない契約が勝手に進められていたことが怖くなった大家さん。今後さらにエスカレートするのでは?という危機感も抱きました。

「これまでA社には、アパートの空き部屋を1年放置されたこともあるし、お願いした売買仲介の仕事を2年放置されたこともある。にも関わらず、そのことを指摘したら『大家さん、もっと勉強してください』と、高慢な態度で言ってきた。もう信頼関係をもって取引することは無理だと思った…」。

関連記事:土地売買は測量なしでもいい?ぼったくり調査士に気をつけて!…ほか

終わりに

大家さんは、ずっとA社に任せ切りにしてしまったことを反省し、「今後は契約書類にちゃんと目を通すようにしたい」と言っていました。

それでも、A社の行ったことは大家さんの信頼を裏切る行為であることは間違いありません。「管理を任されている=好き放題やっていい」ではありません。

われわれ不動産業者は、何の対価として報酬をいただいているのか、根本的な部分を理解していないように感じます。今後は弊社が管理を担当しますので、問題点を見つけ次第、一つずつ修正していきたいと思います。

もし、この記事を読んでハッとした大家さん、または“疑惑”が頭に浮かんだ大家さん、弊社にご相談ください。まずはお話を伺います。

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