家賃滞納者の鍵を取り替えてもいい?追い出すのは大変!

「ずっと家賃を滞納してる入居者を懲らしめたいから、玄関の鍵を取り替えて入れないようにしてしまおう!」

…そんな強硬策に出ようとしている、もしくは一度でも考えたことがあるアパート大家さんは、ぜひ今回の記事をお読みください。

もし本当に鍵を替えてしまったら大問題になるかもしれませんよ…。

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家賃滞納者の鍵を取り替えると、こんな問題が…

家賃を期日までに支払わないのは契約違反であり、何カ月も滞納するのは入居者が悪いです。それは間違いありません。

しかし、だからと言って大家さんが玄関の鍵を取り替えてしまうのは行き過ぎです。逆に損害賠償を求められる可能性があるからです。

  • アパートを使えない間、入居者がホテル住まいした分の費用
  • 室内の荷物を取りに戻れず、仕事に支障が出た分の損害

…などを大家さんが弁償する必要性が出てくるかもしれません。

「自力救済の禁止の原則」という言葉をご存じでしょうか?

自力救済とは、自分の権利が侵害されたときに、法的な手続きを踏まずに自分で実力行使してしまうこと。これは禁止された行為なのです。

つまり「けしからん滞納者を懲らしめたい!」と鍵を交換することは、大家さん側の不法行為になってしまいます。逆に訴えられても仕方ありません。

参考までに、民法・第709条(不法行為による損害賠償)の条文も確認しておきましょう。

故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う

感情的になって行動してしまい、大家さん自身の立場を悪くしないよう注意してください。

関連記事:アパート家賃の値上げの条件とは?借主から値下げ交渉があった際の対処法は?

家賃滞納者を追い出すのは大変!

では、滞納者を追い出すにはどうすれば…?

やはり法的手段に訴えるしかありません。

3カ月分を超える家賃滞納があれば、大家さんと入居者の信頼関係は破壊されており、契約解除が認められるレベルです。

建物の明け渡し訴訟の提起

↓ ↓

勝訴判決

↓ ↓

明け渡しの強制執行の申し立て

↓ ↓

執行官も立ち会って明け渡しを実行

…という手続きの流れになります。費用や期間など詳細については弁護士さんに相談していただくことになります。

関連記事:賃貸申込書に虚偽記載があったら契約を取り消して借主を追い出せる?

終わりに

家賃の滞納常習者に対して大家さんが鍵を替えるなどの強硬手段に出ると、トラブルに発展する恐れがあることがご理解いただけたと思います。

イライラしてしまう気持ちを抑え、仲介業者や管理会社とも協力しながら、粘り強く対応するようにしてください。

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