アパートの空室対策として効果が見込めるアクセントクロス。部屋の壁面のうち1面だけクロスのデザインを変えることでアクセント(強調)となり、室内をオシャレに演出する手法です。
まだ導入したことがない大家さんは、ぜひ検討してください。
アクセントクロスのメリットは…
- 高額な費用をかけずにできる
- 張り替えの工期が短い
- 入居募集の広告の写真が映える
- 内覧者にインパクトを与える
ただし、クロスをただ張り替えればいいというわけではありません。今回は、アクセントクロスの失敗例や、デザインの選び方の基本について取り上げます。
アクセントクロスの失敗例から学ぶ
私が見聞きしたアクセントクロスの失敗例を3つ紹介しましょう。
- 元大工の大家さんが自分でアクセントクロスに挑戦。しかし無難さを求めるあまり、薄茶色のクロスを張ってしまい、ほかのクロスと大差ない仕上がりに。アクセント効果は得られなかった
- 女性受けを狙ってピンク色のクロスを張り、シャンデリアも設置。ところが、そのエリアでは女性ニーズが少なく、家賃値引きの末に何とか男性の入居者で決まったが、短期で解約となった
- デザイナーズマンションをイメージし、築古アパートの1室の天井にダークブラウン(焦げ茶色)のクロスを張った。しかし室内が暗く、圧迫感がある仕上がりになってしまった
つまり、全体の配色・部屋のニーズ・どこに張るか?をよく考えて行わないと、失敗する可能性があるというわけです。
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失敗しないアクセントクロスのデザインとは?
上記を踏まえ、失敗しないアクセントクロスの張り方についてまとめますと…
- ターゲットにする入居者の属性を絞る(男性か女性か、単身かカップルか、学生か社会人か…など)
- アクセント(強調)になるよう、面積が広い壁面を選ぶ
- 床や建具とのバランスを考え、同色系で強めの色にする。あるいは、反対色で響き合う組み合わせにする
- クロスの柄は、ストライプや一色カラーものがベター。
- 好き嫌いが分かれる派手な柄、奇抜な模様は避ける
- アクセントを際立たせるため、隣り合う壁面や天井は白色にする
- 洗面所やトイレの場合は面積が狭いので、やや大胆なデザインを選んでも失敗しにくい
ちなみに下の画像は、ある大家さんの物件です。単身の男女どちらでも好まれそうな、爽やかなデザインのアクセントクロスにしました。参考まで。
終わりに
あまり費用をかけず、差別化を図ることができるアクセントクロス。興味のある大家さんは、アパートの空き部屋を見渡しながら、どんなデザインが合いそうか考えてみてください。
入居者の顔を想像しながら、遊び心を忘れずに―。
弊社でもアクセントクロスのアドバイスができますので、ぜひお声がけください。